開催にむけて

人間関係の稀薄化。
縦も横も。
そこには権力側の意図的な操作を見ます。

自立という言葉は、いつしか誰にも迷惑をかけず自分一人で立てるように「稼ぐこと」を意味するようになったと感じています。

しかし誰にも迷惑をかけず生きていられる人なんているわけがありません。
おたがいさま。

意図的につくられた分断は地域の自立にも歪みをもたらします。
それまで習わしでつながっていたヒトとヒトとの間も、
それが産み出していたコトも。

機械化で求められた効率化を人間関係にもあてはめようとした弊害。
手から手へと受け継がれていたことも、
社会の流れの中「時間がない、忙しい」の声により、
「カネ」で解決するようになってしまった。

忙しい日々、片手間を可能にした技術や、出来合いのものは便利かもしれない。
だけど、ヒトから役割を奪ってしまった。

草履つくりワークショップは、
ただ草履が作りたいのではなく、
「手から手へ」を取り戻し、
そこにあるヒトとヒトのつながりをもう一度豊かにしたいという想いから企画しました。

草履造りを知る区長さんという目上の方から、
口と手で習う。
それによって世代間の隔たりをなくしたい。
一緒に習う仲間は横のつながりを作る。

オカネでは作れないものを、
草履つくりの間でつくりたい。

そんなことを考えています。

ぼくはこの冬、
一年分12足の草履を作ります。


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